パフ


 ボカロの調声を1年くらいやっていて、俺は気づいた。調声上手のPは自分で歌っても上手い。そして、俺は音痴。

 有名Pがたまに歌ってみた動画を上げたりしますが、皆さん、上手ですよねえ。なのだけれど、ある晴れた青空の綺麗な日にふと気づいた。これ、逆だ。歌が上手いから、調声が上手なのだ。そんでもって、俺は音痴だ。糸色望じゃん。駄目じゃん。駄目駄目じゃん。ボカロの前に自分の特訓が必要じゃん。

 そんなこともピアノを習い始めた理由の一つだったり、しなかったりです。推測が正しいか確かめるために、まいぽんさんの中で一番繊細な調声をする綾野さんのとこのキリ番を踏んだことを奇貨として、ボカロカバー曲を歌ってみることお願いしたりもしましたねえ。これは未だ叶わずですが、綾野の歌声に興味があるわけでなし、比較版が欲しいだけと言うのも失礼かなと今は考えるので、キャンセルで良いと思います。

 とにかく僕は音痴であらせれるので、自分の歌い方をボカロに適用しようと考えることはないのですが、一つだけ例外があって、それがこれ。

D

 ルカ様に我が家へご降嫁いただいて3ヶ月くらいだったかな、英語の歌を歌ってもらうのに限界を感じていたのは。だから、自分が歌詞を暗記してる曲を歌ってもらおうとしたのが、これでした。ルカ様は出だしを跳ねるように歌ってますが、これは僕の歌い方なんだよね。原曲はもっとレガートですよ。

 暗記といっても憶えたのが中坊の頃だから、カタカナの音で覚えてるんだけどね。その辺も音素をいじって、それなりに再現してます。love that rascal Puffをラザットラスカルパフとか。でも、ルカ様の方が僕よりも圧倒的に英語の発音が良いから、音素表を眺めながら「なるほどねー」と感心することしきりでしたがね。動画の主コメに「ミクさんに対するルカ様の英語教室みたいになった」と書いたような気がするけど、本当は生徒は僕(笑

 実際に僕が歌えば「パフ、ザマジクザ、ドラーゴン」てなもっとカタカナな出だしになるんですけど、ルカ様に歌ってもらうとイイネ!、萌えるね。しかも節回しは自分だから、自分には自然に聞こえる。ネイティブにはどうだか知らないけど、自分にとってのパフはこう。2番以降は暗記してないんで、ヘロヘロになってるのが聞き返すとご愛嬌ってところですがね。

 でも、この方向の調声って結局はぼかりすの開発を待てば良いじゃん、面倒なボカロエディターを使う必要ないじゃんってことに僕としてはなるので、多分、これで打ち切りです。やっぱりボカロはすっぴんの声が好きだし。

 そういや、ぼかりすもいつのまにか2に進化してますけど、何ていいますか、ゴーストダビングって言葉が思い浮かびますね。ぼかりす技術が完成しちゃえば、人間なんて素材ですよね。ある年齢からは劣化する一方ですし。有機体なんか要らない時代が本当に来ちゃうのかしら。

 そんな感じ。