メタボな読書

「口寂しくなると、つい食べちゃうんだ☆」って人は大概がみっともないデブなわけです。栄養もカロリーも考えないで手近にあるものを口に詰め込んでるだけなんだから、そりゃそうだ。食べられれば何でも良いってのは、良く言えば食に対して平等って事だけど、必要以上に食えば内臓や皮下に脂肪もつきますわな。

ところがどっこい、そういうデブは自称グルメだったりもするわけです。傍ら痛いですわな。食事の評価軸なんて美味い/不味いしかないくせにね。食事の材料を買うときはスーパーで目に付いたものを買うだけだし、外食はガイド本から適当に店を選ぶだけだから当然なんですけども。食ってりゃ食に対するボキャブラリーが増えるなんてことはないんで、デブはいつまでたってもただのデブのままなのです。

食の話するなら、「僕は炭水化物は食べない」てなぐあいのがっくんのような人か「ラーメンしか食べない」てなチャンピオンな人みたいに偏ってる人と話すのが面白いよね。目的とか理由があるし。「何でも良いから美味しいものを教えて〜」てなデブと会話すると気が滅入るじゃん。とりあえず、その年がらじゅう開いてる口を塞げと説教したい。

自称活字中毒の人と会う度に、そういうデブのことを思い出し重ねてしまうのは僕だけでしょうか。あいつら「読めれば何でも良いんだ」とか言ってません? 挙句の果てには「読むものが無くて落ち着かないから、薬の説明書を読んじゃったよ」とか言ってんの。しかもちょっと自慢げに。もう聴いてらんないよね。

んでもって、「自分にとって面白かった/つまらなかったということだけで本を評価します」まで言ってたりするじゃん。本屋で無目的に目に付いたものを買ってるだけなんだから、それ以外の評価軸を持ってないだけでしょ? しかも、本屋の売れ行きベスト10とか参考にして本を買ったりもしてやがんの。でも、本にはちょっとうるさいよみたいな態度でさ。あれはまるっきりデブの行動だよね。頭の患者だね。助けて、えーりん

だから自称活字中毒の人と本の話をするのは僕は好きじゃないです。むしろ「乱読ぅ? 乱読が許されるのは小学生までだよね。あははははは」と言ってやりたい。でも、温厚な社会人である僕は我慢して相手の話を聴いてあげたりするわけなのです。多分、反応はもすごく薄いんだけど。「ああ」とか「うー」とか言ってないような感じ。

若いうちならともかく、30を超えて無目的に本を読むなんて恥ずかしいと思わないんですかね。僕は古本市なんてのも嫌いで、何故なら貧相な顔した大人ばかりいる場だからなのでして、同様な理由で神保町なんてもあんまり好きくない。どうもね、ああいうところに集まる人種と相容れないのでありますよ。

まあそんな感じのどうでもいい話。王様の耳はロバの耳みたいな。