ひまわりのチャペルできみと

エロゲに限らずなんですけど、若いヲタ諸君と話をすると、作品を語る=キャラを語るっつーことになってるのを感じます。それに批判的な立場をとってるわけでも、大塚英志的ナニかを言いたいわけでもなく、むしろ「○○はガチ」とか「××は要らない子」と飲みながら話をするのは好きであったりもするんですけど、Fateあたりでさえキャラ萌えの文脈で語られてるのをみるとジェネレーションギャップってもんだなあとは思います。

そんな前置きはともかく、奇人変人を描かせたらエロゲ業界随一の竹井10日先生の新作が4年ぶりに発売されたわけです。みんな、やってる? やってない? ああ、そう。若いヲタ諸君がこういう作品にどういう評価を下すのか聞いてみたいところですが、キャラ萌えの人はそもそも買わんという結論に達してしまってちょっと自己完結。音声がはいってないもんねえ。

ラノベはびみょ〜という感想しかなかったですが、ゲームになると俄然面白いのが竹井節。ギャグの連発連発で、全部についていける人はこの世には存在しないでありましょう。でも、勢いで笑っちゃう。全部の選択肢を試してみたくなるエロゲも久しぶりですよ。らくえん以来かな。個人的にはアニパロなんかよりも時々混じってくる世界史ギャグがスキですね。「食べるハーン(クリルタイ選出)」とか大好き。こういう高校生が言いそうなくだらないネタが僕のツボなんですよね。

ゲームそのものはある種のテンプレ構造っていうか、影が差しつつも明るい日常→第1鬱展開→駄々甘モード→第2鬱展開→ハッピーエンドっていうエロゲらしい流れなので貧弱な坊やでも安心です。しかしまあ、今回のダダ甘はなんとダダ甘お嫁さんという新境地でして、でもこれはこれでありかなあと思わせるものはありました。学生の頃にやった新婚さんごっこみたいな雰囲気でしたので。

「ポケロリ」の時にも思いましたが、竹井先生は設定ヲタなんですかね。超設定についてはエロゲ文壇でもあまりいい評価はされていないようですが、僕はこういうの嫌いじゃないです。TRPGGMのような語り口が竹井節なので、その設定はどこから出てきたんだ?口が滑ったんじゃねーの?とか思っても、温かい目で見るのが寛容というものです。幼少でも結婚できるという設定の肉付けをしたらいくとこまでいっちゃったんじゃないでしょうか。秋桜とのリンクなんぞはファンサービスと割り切るのが吉。

最後に今の僕の脳内声優を書いてみます。

円澤小雪成瀬未亜
緒野田月乃…田村ゆかり
百寺雛梨…?
藍善萌波…青山ゆかり
鏡丘音々子…伊藤静
本宮エステリア・ディノラード…榊原ゆい

別に好きな声優では全然なかったりはしますが。田村ゆかりMarronの恒例なので。CDドラマで一人三役を演じわけることを期待しています。高笑いが出来る声優さんというと青山ゆかりしか思い浮かばないなあ。ゆいにゃんはHOBIBOX的な意味でどこかにはめ込む必要がありますでしょう。モモとかサブキャラも僕の脳内でははっきり喋ってるのですが、誰の声だかわかりません。CDドラマがまた出ると良いですねえ。主人公は緑川光草尾毅ときたので、置鮎龍太郎あたりでどうだろうか。青二プロでしたよね、確か?

次は何のゲームをしましょうかなあ。