Garden 短評・2

 『Garden』を多分コンプしたのでここでまた短評を。多分なのはCGがまだ埋まってないからです。これはちゃんと全部埋まるのかそれともこのままなのかどっちなんでしょう。以下ネタばれあり進行です。

 小夜ルートは…微妙。ゲームにおける位置づけがよくわかんないです。シナリオそのものは嫌いじゃないんですけど、なんとなく浮いてるような感じもします。幸せのあり方がテーマの話と思うんですが、小夜は徹頭徹尾で幸せのままで、涼がいようがいまいがそれは変わらないってのは設定として面白い。

 桜子ルートはわかりやすい。桜子は主人公が理想としたポジションを学園で持っているわけで、あえて主人公がそこから彼女を引っ張り出そうとするというのは非常にエロゲ的な話ですね。人気が出そうなルートです。最後は二人だけの世界へと流れ込んで箱庭が完成する様子は見事でした。

 双子ルートは実はモンスターは桜子だったという話ですね。桜子に溺愛されるとはどういうことかっていう、最後に世界が逆転していくかのような描写は面白いと思いました。このルートを見たあとだと桜子ルートの主人公の行く末が心配になりますが、甘やかされスキルに関しては尋常ではないレベルの涼くんなので意外と安定していくのかもしれませんな。

 ゲーム全体を俯瞰してみれば、
 ・絵里香ルート…箱庭(日常編)
 ・あざみルート…箱庭脱出編
 ・桜子ルート…箱庭(完成編)
っていう風になるのかな。絵里香だけ結婚エンディングなのは意味はあるんだろうと思います。日常の檻の象徴みたいな? 小夜ルートの位置づけは上記に書いたとおりまだ見えてません。逸脱編なのかな? あと、ここに当てはめるなら瑠璃ルートはやっぱり箱庭(マヨイガ編)なんかなあと予想するんですよね。愛ルートは必要性がよくわかんないかな。それよりも彩花ルートを加えた方がゲーム全体をメタ視する話が期待できそうな気がします。

 最後に気になるのは主人公の超能力?や柊の家族が占い師であることなどの設定で、本来はどう話に影響したんですかね。『Garden』は元々はもっとスーパーナチュラルな話だったのかもしれませんねぇ。それが色んな反対にあって、普通の学園ものに押し込められたのかも。まあ、これは当てずっぽうの憶測もいいところですが。トノイケのいつもの謎めきなのかもしれませんし。

 2〜3周して僕の中の評価が固まったら総評も書きたいと思ってます。