supercell
ニコ動にvocaloidを使用した動画を投稿する人を強引に分類すれば、次の三通りになるのかなと考えるのであります。
(1)バンドの人
(2)DTMの人
(3)ボカロ萌えの人
この三者ってボカロという同じカテゴリに所属はしていても、同床異夢って言うのか、かなりボカロを使う狙いが違うと思うんですよね。僕? 僕は三番目の萌えな人です。ま、それは置いといて。
(1)のバンドの人って言うのは、実際にバンド活動してるとか音に生音使ってるとか言う意味ではなく、ボーカリストとしてミクさん達を起用してる人たちのことです。ギターなりベースなりの位置でミクさんを見てる人たちと言いましょうか。それに対して(2)は音源としてミクさんを見てる人たちと規定できますかね。同じ音楽の人でもちょっと違う。
バンドってボーカルがやっぱり王様(or女王様)じゃないですか。他のパートよりも替えが利きづらいパートみたいですし。だから、そういう人たちの動画はミクさんに対する配慮みたいなものが感じられます。今までの苦労が自然とボーカルを前面に押し出す音楽作りになっていくんですかね。で、そういうバンド派の代表格がryoなんじゃないかと思うわけ。
ryoの楽曲を聴くと、「supercellというユニットのボーカルとしての初音ミク」が印象に残ります。ミクさんが音の中心にいるような感じ。歌声を聴いてるとミクさんの体温と息遣いが感じられたりしません? まあそれは錯覚なんだけど、次のカバーと比べるとわかりやすくなるんじゃないでしょうか。
うどんPは原曲の持つ「ボーカルとしてのミクさん」を理解した上で、あえて「楽器としてのミクさん」を押し出すようなアレンジをしたんじゃないかな。この対比はすごい面白いと思うんだよね。僕は両者とも大好きです。
あと、ryoのボーカルへの敬意が数多くの「歌ってみた」を生み出していたりするんではないかしらん。ボーカリストってやっぱりナルだから、ボーカルを尊重してる曲かどうかって敏感なんじゃないかと思うんですよね。逆に「ボーカルなんて替えの利く音源」と思ってる人の曲は敬遠しちゃうんじゃないかな。DTMの人って明らかに後者ですよね。
…なんてね。音楽素人が妄想だけで色々語ってみたのでありました。アマゾネさんの音楽ランキングで2位だそうですね<supercellのCD。すごいなあ。ミクさんが紅白歌合戦に出場するとしたら、やっぱり曲はメルトで決まりですかね。僕はこの曲が非ヲタに一番届くミクさんの歌声のような気がするのでありますよ。
- アーティスト: supercell feat.初音ミク
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc.(SME)(M)
- 発売日: 2009/03/04
- メディア: CD
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