考察系


 結論は「時間は有限だ」って話なのかも。

 「○○が好き」という人達がいたとして、実は2種類の人間に分かれるわけです。実践するのが好きな人と観るのが好きな人に。サッカーが例としては一番わかりやすいかなあ。ゴール裏で陣取ってる熱狂的なサポーターってデブばっかりじゃないですか。とても自分でもサッカーをプレイするようには見えません。反面、フットサルのクラブに入ってる人って意外に国内外のサッカー事情に疎かったりするんですよね。同じサッカー好きと言ってもはっきりわかれるわけ。

 まあ、しょうがないよね。ピザ食いながらCSでサッカー観戦三昧の生活をしてれば運動する時間なんてとれないですし。逆に、アマチュアでもサッカーで試合時間を走りきる体力をつけようと思ったら、毎日のトレーニングが欠かせなくて、とてもTVを観てる暇なんてとれないですし。バランス良く生きられれば最良でしょうけど、熱狂するってのは何かに偏ることでもありますからね。自宅警備員ならともかく、仕事か学業を持ってれば余暇は有限で、なんでもやるってわけにはいかない。

 音楽も同じ構図ですね。楽器を弾くのが好きな人は案外に音楽を聴いてなかったりします。いや、聴いてないっていうと言いすぎかな。でも、好きな音楽だけ聴く方向性が強いような気がするんですよね。あと、音楽評論の本はあんまり読まないかな。「あの曲の音楽史での位置づけは…」というようなことを語りたがるのは聴くのが専門の人間ばかりですね。プレイする側の人間が語るのは技術論が多いような気がします。まあ、聴く専門の人間は技術は語れんというのもあるから目立つのかもしれませんが。

 ボカロ界隈を見渡しても、やはり構図は一緒ですなあ。考察系の文章を書いてるのは聴く専門の人間ばかりです。Pでブログを持ってる人もいますが、エントリの多くは調教の仕方などの技術論のようです。両方をこなせると言う点で僕の心の師匠であるだんちゃんPは得がたい存在なんだなあと思うわけです。僕と違って耳も良いし論理的にものを考えられる人ですからね。活動再開されたのはめでたい。陰ながら応援しております。

 で、時間は有限だってのを承知の上で言うのですが、僕はPがボカロ界隈を考察した文をもっと読みたいぞ! ていうか、ボカロ界隈について語ってる人って少ねー。みんな、もっと僕達の愛するボーカロイドについて語ろうぜ。ニッチな話題なのかもしれないけど、こんな面白いムーブメントは滅多にないんだから。

 P達はにゃっぽん内部で色々語ってるのかな。でも、SNSってそういうのを書くのには向いてないような気がするんですよね。チャットに近い語りしかできないイメージ。はてな村民の僕はそういうの苦手なんで、あそこには踏み込めないでいたりします。実際、どうなんですかね?