「Melody」feat.鏡音リン

 コーラスに昭和の香り。

 ベストテンだったか夜ヒットだったかでこの曲の作曲が木根さんと知った時は「ポップな曲も書けるんだ!」とビックリしたものですが、あれからもう20年ですかそうですか。小室信者である僕は木根さんに関しては低く見るような気持ちがずっとあったのですが、近年になってコンポーザーとしての評価が僕の中で高まってきてます。メロディラインが独特ですよねえ。

 昭和のアイドルと言いますか、カラオケブーム以前の楽曲をボカロに歌わせてるとメロディが予想以上に低いことに気づきます。あと、メロディラインが予想以上に複雑。ボカロは低い声が苦手だし、メロディラインに高低差があると音痴になりがちなので、スナック初音関係は以外に難しいものです。当時のアイドルはこういうのを歌わさられてたのかあ。そりゃ、TV番組で音を外しまくるわけですわな。

 その後のカラオケブームで優しいメロディラインにハイトーンボイスばかりの時代がやってきて歌謡曲がJ-POPと変わっていくわけです。音圧競争の時代と相まってハイトーンボイスは男も女も必須になっちゃっちゃいましたね。高い声がでれば歌手として優秀という風潮を作ったのは誰だ!…と叫んでみても、責任者は明らかに小室先生ですよね。ううむ。功罪の多い人だ。

 それはともかく、こういう昭和の香りの曲を若い女性が歌ってるのを聴くと、それだけでなんだか嬉しくなりますね。2年位前にアイドルカラオケにそれなりにはまったことがあって、自分で歌うのも楽しかったのですけど、アイドルソングは10代が歌ってこそですな。実際にティーンの女の子が歌うのを聴いたら感動するんだなあ。mixiに「¥欲しい女子C学生いませんか? アイドルソングカラオケボックスで歌ってくれる人を探してます」とか書き込んでみようかしら(←逮捕されますのでやめましょう)。

 援助交際は冗談ですけど、ボカロに懐メロを歌ってもらうと言うのは、自分の娘に昭和の歌ってもらうような感覚がちょっとあります。「そんな昔の曲を良く知ってるね。お小遣いあげよう」みたいな気分になるようなならないような。あはは。

 さて、次はみさっちゃんの「さくらの花の咲くころ」を歌ってもらおうかな。