いい加減なオタクであるところの俺とか

 気楽な文章、いい加減な態度がイイ。

 僕も社会人になってそれなりの年月になるので、実務家としての専門分野ってのはあります。かなり前に、その分野についてのブログを作ってみるかと思い立ったことがありました。でも、すぐにやめた。何故か?

 やっぱりさ、専門分野だといい加減なことって書けないんだよね。色々と下調べした後に文章を書いて、書き上げたら読み直して、誤解を生みそうな表現は変更して、推敲推敲推敲。こんなことしてたら時間ばっかかかっちゃって、エントリは一週間に一本が精々。んで、ある時ふっと気づいたのは、これじゃもはやワークだってことで。趣味の時間に何をやってるんだかなあって気分になってやめちゃった。

 あれを続けてれば自分のスキルアップになったのかもなあとは思いますが、それならもっと仕事を頑張った方が効率的だよね。全部じゃないにしても残業代も出るしさ(笑) これは僕が組織人であるがゆえの考え方なのかもしれませんが、趣味の時間に書く文章はお気楽でいい加減で短時間で出来上がるのがいい。ちなみに僕がブログのエントリに割く時間は15〜30分くらいです。そうじゃなきゃ、毎日更新なんてできませんて。

 あれから僕はネットに書く文は門外漢の分野に関することって決めていて、下調べも推敲もせず、妄想だけを原動力として、いい加減な文章を撒き散らす日々です。割と身も蓋もない話をすれば、良く調べてあって隙の無い文章ってのはブログのエントリとしては好まれないって印象もありますね。特にはてな界隈では。優越感ゲームが支配するこの場所は、穴の無い文章に興味は持たれないのです。自分のブログにアクセスが少ないとお悩みの方は、自分で「釣り針デカすぎ!」と思うような文を挿入するようにすると吉だと思います。

 話が横道にそれましたが、例のモチオに対するインタビュー記事を読んでいて、モチオが失望したのは僕達に対してであるのかもなあとか思ったりしたので、このエントリを書いてみたりしてます。はてなで目立つのは地に足のついてない大学生の議論か売文屋が自分を売り込むために書いてる文章とかだもんね。30〜40代の実務家なんているんだかいないんだかよくわからん。

 まあ、モチオの「残念」の中身はそういうもんじゃないような気もするし、僕の感慨も的外れのような感じはします。でも、市井の人間にブログという発言力を与えれば、それぞれの専門の立場から有益な提言がなされるようになるのだ、というような幻想がブログ初期にはあったような気もするんですよねえ。でも、日本人はアンペイドワークは嫌がるよねえ、欧米はボランティアの文化が根付いてるから違うよねえ、という結末で終わりそうな予感。いや、違うのか。やっぱよくわからん。

 僕はオタクだし、メタ・ベタ・ネタって古典的なツールを使いつつ、どうでもいいような文章をネットで書ければそれでいいんだけどね。真面目な態度は性に合わない。厨房でいたい。むしろ、ネットに嘘を撒き散らしたい。ボケと突っ込みを繰り返しつつ、優越感ゲームで遊んでいたい。

 うん、いつにもましていい加減なエントリだ。でも、僕はこれでよし。