カバーって

 他の人はどうだかしらないけど、自分のボカロカバー動画に付いて一番凹むコメントといったならば、それは「原曲の方がいい」ってやつですね。「当たり前やがな…」と地味に凹みます。動画の元アーティストによっては「○○を汚すな」というようなコメントになることもあり、更に凹んでいくわけです。

 しかしながら、聴き専の立場になって考えてみれば、そういうコメントつける気持ちもわからないでもない。僕もボカロ動画だけを見てるわけではなく、たまにはニコマスも見るんだけど、MASTER ARTISTなんかの音声ファイルを使った動画に当たったりすると、まあ大変。

 「おいィ?、この声のどこが東京なんだよ?、せいぜいが宇都宮でしょ。それに何?、この野暮ったいトラックは。ごめん、宇都宮は言い過ぎた。せいぜいがボルネオくらいだった。とりあえず、小西さんに謝れ。野宮に謝れ」と大炎上するところの俺になってしまうわけです。アイマスそのものの曲は好きでも嫌いでもないんだけど、カバーはちょっとね。ま、この辺は声優の歌が俺は大っ嫌いってのがあるんで、思いっきりフィルターかかっちゃってるんだけど。

 ちょっと脱線するけど、声優の歌が嫌いなのにボカロは大好きってのも変な話なんですが、趣味の整合性取れないのが俺という人間でもあります。あと、小西さんは「いいじゃん、いいじゃん」って言ってそうだけどね。ご本尊より信者の方が許容範囲が狭くなるのは常ってもんではありますが。

 で、いい年こいたおっさんである俺は荒らしコメントを書き込んだりはしませんが、動画のコメントが「かわいい」や「天使の小枝」などで埋まってるのを見ると、「お前ら馬鹿か?こんなくだらねーの聴くなら原曲を聴けよ原曲を」という気持ちになりますね。原曲厨、ここに爆誕

 お互いの趣味を尊重しあって共存をという題目はもちろん正しいんだけど、曲を聴いて平静な気持ちでいられるようであれば、それは多分好きでも何でもないということなんだよね。嫌なら近寄らなきゃ良いといわれても、好きなものだと気になっちゃうんだよ。曲の名前見るとさ。僕にとって音楽はエモーショナルなものであって、静かな気持ちで聞けるようになるのは85才を過ぎたくらいでいいかなあ。そうじゃないと面白くないし。

 プロの歌手がカバーした時でもバッシングが起きることはよくありますし、ましてやボカロカバーなんていうオタくさいものであれば叩かれて当然くらいの気持ちで投稿しなきゃいけないのかもですね。そうは言っても凹むものは凹むんだけど(笑