専門家には口出すな


 表題は漢字の憶え方ね。○専門家 ×専問家って間違いやすいもんね。小学生のときに習って、学校の先生からだったのか親からだったのか忘れてしまったけど、これだけは何故か憶えています。語呂が良いからかな。

 さて、今は中年の俺なのですが、専門っていうと大げさだけど、それで飯を食っていると言う分野はあるのね。で、新聞などでその分野の記事を読んでると「うーん、これは違うんじゃないかなあ」と思うことがそれなりにあります。皆さんもあるんじゃないかな。マスゴミがどうのいう話ではなくて、報道と言うものは「そもそも」というところから出発して記事を作るわけじゃないから当然なんだけど、ちょっとモヤモヤするよね。

 なので、そのモヤモヤを解消するために、そういう記事についてコメントをつけるブログを始めたことがありました。…、3回くらいで放置になっちゃったけど。

 いやさあ、だって、ブログのエントリを書くのがすんごく大変なのよ。専門分野だから嘘を書けないじゃない。だから、資料を調べなきゃいけないんだけど、これがもう労力で労力で。エントリができても推敲を繰り返さないと、とでもじゃないけど発表できないし。毎夜の時間を使って、1〜2週間で一本を書ければいいとこだったかなあ。

 続ければ勉強にはなったんだろうけど、自分の自由時間に何をしてるんだろうって気分になっちゃってポイ。専門分野の文章だけに、残業してるのと気分的には変わんないんだよね。まあ、独立して自営業者として生きていく気持ちでもあれば違ったんだろうけどもね。組織にぶら下がって生きていくタイプの人間なんで>俺。

 あれが教訓になって、「専門家には口をだすな」ってよりも「専門家は口をださない」が正解なんだろうなって思うようになりました。少なくとも僕は、自由時間にものす文章においては、失言方言罵詈造言だらけにしたいもん。ぶっちゃけ、嘘を書きたいよね。ウソを。積極的に風説の流布をしてこそネットってもんです。

 そういう次第で、題材については、慎重に専門を外すように心がけています。ずっと僕のネットの文章を読んできた人がいたら、消去法で、何を飯の種にしてるか推測できるのかもしれないですね。素人だからこそ、いい加減で無責任な発言が出来るんだよね。

 政治の世界を見てると、そんなことを考えますね。法務大臣の発言への追求はちと可愛そうだよね。仲間内のオフレコ発言だから、放言だってしたくなるでしょうに。まあ、国会で発言すれば責任を問われないというのがあの職業の面白いところではあるけど。あと、仕分け会議の素人発言連発は飽きてきたよねえ。一回目は政治ショーとして面白かったけど、続けるもんじゃないね。

 そんな感じ。